たけきの藩国日誌 - R2

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zoom RSS 日誌101か21  「武繰」/二郎真君

<<   作成日時 : 2008/07/31 21:13   >>

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たけきのトンデモ武闘伝

たけきの藩には四季折々の自然はとても美しいと有名な神社があった。
春は桜が、夏は木々と小川のせせらぎが。秋は紅葉のモミジ、冬は雪化粧の本殿が。
そうそう、秋には下界で実った稲穂の海を見ることもできる。
あと、本殿は木と紙でできた家なので冬はかなり寒いです。防寒対策万全にしてないと酷い目に会います。
とまぁ、観光地として評判の神社だが最近、風光明媚な自然以外での話題が流行っていた。
「たけきの神社の奥の小道を抜け、木々や岩肌が入り組んだ地を進みでた場所にある絶壁の向こうに伝説の訓練場がある」と。
「そこは鬼神といわれるような武の追及者たちが集う場所で、常人には信じれない力と動きを持つ者同士が互いを高めあっているのだ」などと。
その噂は近頃たけきの神社付近でよく起きる怪音からきた噂であった。火山の爆発音とも雷の音とも違うそれを聞いた者は多く、そこから様々な噂が流れていたのだ。
所詮は噂であり、多くの人々はこの噂が面白いから語っているだけだろう。
だがしかし、この噂は真実であった。
真実を知るものが流したのか、ただのあてずっぽうが当たったのか定かではないが、今もたけきの神社のはるか奥にて拳を交える者らがいたのである。

「いくぞぉぉ、【必殺・すんごぃ拳圧波】!!」
若い東洋人であった。身にまとうのは龍の描かれた東洋風の拳法服。顔は笠に隠れて口元しか見えない。ただ笑みを浮かべていた。
その若者は掛け声とともに変な決めポーズの後、足を踏ん張り、全力を込めて拳を前へと突き出す。
それは大気がうなりをあげて震えるほどの渾身の突きであった。
だがしかし、それだけではなく。
あぁ何という事か。
修練によって鍛え上げられたであろうその拳は、空気を凄まじい勢いで前へと押し出す。
その目に見えぬ空気の塊は、まるで弾丸のように。いや、大砲の如き轟きを伴って前方へとうねり走る。
若者の前方に存在した大岩がその被害者となった。
轟音。
炸裂。
そして砕け散った大岩の破片が辺りに突き刺さる。
若者に狙われていなかった大岩はまさに被害者といえる。
彼が狙っていたのは大岩などよりも小さい。
人間だ。
「くふふふふふ。修練を積んだにしては詰めが甘いな、若造。我に掠りもせなんだぞ。」
それは若者より少し年をとった男で、若者と同じ拳法服を着て笠もかぶっていた。
だが、その笠は男のセリフが終わると共に真っ二つに割れ落ちた。
「・・・なんと、我の【奥義・ゆるやかーな分身】を潜り抜けておったか!」
「師匠。今日の私は昨日よりも。明日の私は今日よりも強くなっているのですよ」
じつはこの二人、会話をしながらも微妙な動きで体を揺らしていた。
この動きこそが師匠と呼ばれた男の言う【奥義・ゆるやかーな分身】なのだ。ゆるやかな分身を伴って動いているように見せる技らしい。
「だぁがぁしかぁぁぁし。ワシは貴様にまだ負けるはずはなぁぁぁぁいわい!」
男もこれまた変な動きと変なポーズと共に地面を蹴り、天高くへ飛翔した。
「喰らうがいい、我が【必殺・超高度からの蹴りぃぃぃぃぃいぃぃぃぃ】!」
「く、太陽を取られた!?」
若者からみれば男は上空の太陽に位置し、その姿を捉えることは不可能であった。
「だが、空中から方向転換はできまい!」
若者は素早く現在位置から退避し、師匠なる男がついさっきまで居た地点より向こうへ走った。
「甘いわ、若造! 【奥義・空中蹴り】!!」
なんと男は何も無い空中にて蹴りを放ち、その蹴圧によって方向転換をきめた。若者の地上での拳圧とは違い、踏ん張る場所もない空中でのその蹴圧は、正に神業であろう。
というか、人間か?
そのまま男は下界の若者の頭上へ蹴りと共に舞い降りた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁ」
その蹴りは大地をクレーター状に打ち砕き、地盤も大きく沈みこめる威力。
運か機転か。直撃は免れたものの、若者の受けたダメージは甚大であった。
「うはははは。我が弟子よ、そこまでか」
大見得を張る師匠。
対して若者は瀕死。
「ならば、止めを刺してくれよう。はぁぁぁぁぁ」
師匠はまるで両手を竜のアギトのように組み合わせる。もちろん他人が見たら変な動き、で決めポーズを行ってからだ。
「【最大奥義・竜の牙みたいな手刀】!!!」
ぶっちゃけ、組み合わせた両手を前に突き出しながらの突進。
とはいえ、その走りは土煙を上げるほどで、突進の後に残るのは耕されたかのような地面。
これは危ない。
若者はゆるやかな分身をするだけの力も残っていなかった。
だがしかし、彼の口元から笑みが消えることは無かった。
「甘いのは貴方だ、師匠ぉぉぉぉぉぉぉ」
残った力を振り絞り若者は右手を前へ上げる。
そして、大地に雷が落ちたかのような音が鳴り響き、その後には静寂が訪れる。
数秒間の沈黙。
「ククク、カウンターか。良い判断だ、我が弟子よ」
若者の右手からはいつのまにか、暗器の虎の爪が装備されていた。
あのまま突進を続ければ、師匠なる男はどうなっていたことか。
男は一歩手前で大地を蹴り抜き、脅威の突撃を踏みとどめたのだ。
「さて、ワシは宮廷へ戻る。弟子よ、お前はどうする?」
「・・・戦場へ」
「そうか。生きていれば、また手合わせをしたいものだな」


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昨晩の藩チャットログの残りを見て書いた。
要点ほぼ全部満たしたYO!
たのしいな、コレ!!

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