日誌34「今日も恙無く」/竹戸 初

 どん、と堅い物体にぶつかった様な衝撃で竹戸 初は覚醒した。 「……ぁぁ~っ。ふんふむふむ」  まどろんでいる半覚半醒の欠伸じみた声が、現状を理解した者の頷きに変わる。  もっとも、この場に彼を除いて、同意を得るべき者は不在なのだが。  先程の衝撃は、船端に波頭が衝突したものだ。 「たけきの川の河口沖ぐらい…

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